ロースクールって？

　法曹人口を増やすための司法制度改革に伴い、新たに設置された法曹養成機関です。
通常の大学院とは異なり、実習などを中心としたカリキュラムが組まれ、より実践的な
実務家を養成することを目的としています。そして、法科大学院修了者には、新司法試
験の受験資格が与えられます。

　入学するには？

　当然各ロースクールの入試を突破することが必要です。入試科目は、それぞれの学校
で異なるため、一概には言えないのですが、主に憲法、行政法、民法、刑法、商法、民
事訴訟法、刑事訴訟法、労働法、知的財産法などです。この中の３〜５科目が試験科目
として採用さしているロースクールが多いようです。

　法学部出身じゃないと入れない？

　そんなことはありません。むしろ、法学部出身以外、例えば、経済学部や医学部など
の他学部出身者、そして社会人まで、幅広い分野の人々に門戸が開放されています。こ
れは、ロースクール制度自体が、幅広い分野で学んだ人々を法律の世界に採用すること
を目的として始まったことから、当然といえます。

　未修者枠と既修者枠

　ロースクールの入試の際には、未修者枠と既修者枠に分けられます。何が違うかとい
えば入試の際に、未修者枠では、多くの場合、法律科目の試験が課されません。ここで
も、法律学と関わったことのない人にも法曹への道を与えたいという配慮が見て取れま
すね。ちなみに、既修者は２年ロースクールに通いますが、未修者は３年通うこととな
っています。

　適性試験って？

　ロースクールを受験するためには、「大学入試センター」主催の適性試験という試験
を受けねばなりません。この試験は、論理的思考力、読解力、推論力などが試されます。
試験の時期は六月ごろです、このほかに、日弁連が主催する適性試験もあります。

　最後に