衝撃が走った。少年男子Ａ１００ｍで、恐ろしい高校生を見た。
正確には以前からしってはいたが、その男の凄さを改めて知った。
その男の名は「金丸祐三」
知る人ぞ知る史上最強のスプリンターだ。高校三年にして日本選手権を制し
世界選手権の代表となり、さらになんと、４００メートルの高校記録を、一年間で
三度も塗り替えた実績の持ち主だ。しかしあくまで本業は４００ｍ。
今回の１００ｍでは勝てないだろうと私は感じていた（事実、彼はインターハイ２００ｍは二位だった）
しかし、この考えは甘かった。またしても彼はその天性の勝負強さと底知れぬパワーを見せ付けた。
スタートは横一線。決して速いとは感じない。むしろ三番手くらいに位置している。
しかしそこからが違う！アッという間に差を広げ、気づけばブッチギリのトップ・・・
そのまま彼はゴールした。彼はこの瞬間、紛れもなく史上最強のスプリンターとなった。
その瞬間私はこう思った。
「いずれその名が、陸上界以外でも注目されるのはそう遠くない未来の話だろう。」と・・・
「金丸祐三」
この日本のスポーツ界の至宝の名をみなさんも覚えておいて欲しい。

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